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カメルーン 東部州における小規模農家を対象としたキャッサバ商業化支援(JICA草の根技術協力事業)

カメルーンでは、森林及び天然資源の荒廃が深刻化する一方で、年率2.5%で増加する人口を支えるため食糧確保が喫緊の課題となっています。つまり、森林資源を保全しつつも、農地を拡大しない方法での農業開発が求められているといえます。本事業では、カメルーンの中でも経済的後進地域である東部州の小規模農家を対象として、森林伐採と農地拡大を伴わない方法により、持続的かつ収益性の高い農業・農村開発モデルの提示を試みます。

 対象地域では、キャッサバの栽培が盛んですが、低下しがちな地力、多大な除草労力が栽培上の課題となっています。また、キャッサバ製品の品質や加工量、さらには販売価格が安定せず、農業収入が向上しないことも大きな課題となっています。

 本事業では、栽培の課題に対して、間作、土壌被覆、緑肥作物の投入といった技術指導、キャッサバの他、マメ科作物等を栽培することによる作目の多様化、機械的除草技術の導入を図ります。この栽培方法が確立すれば、農地を拡大せずとも安定的なキャッサバの生産量の確保と、省力化が期待できます。

 キャッサバの製品の品質と加工量が不安定といった課題には、加工技術研修を実施する予定です。さらに加工技術のみならず、加工施設の運用及び財務体制の整備を行い、加工施設が持続的に利用される仕組みを作っていきます。

 キャッサバ販売に関しても支援を試みます。現状としては、キャッサバを栽培する農家は個々人で不定期に販売しており、運搬コストが高いために地方都市への販売は難しい状況にあります。よって、本事業では、バイヤーとの売買交渉の支援を行い、販路の拡大と双方にとって取引コストを軽減するような販売ネットワークの形成を試みます。

 これらの栽培、加工、販売の各活動を統合して、バイヤーが求める高い品質のキャッサバ製品を販売できるよう生産-販売管理システム確立していきます。以上のような本事業の活動を通じ、対象村の各世帯の農業収入の向上を目指します。





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